「ロボット掃除機、欲しいけどウチじゃ無理かも……」
そう思う最大の理由は、日本の賃貸住宅特有の「段差」ではないでしょうか。部屋と部屋を仕切る引き戸のレール、フローリングと和室の境目。わずか1〜2cmの段差ですが、これがロボット掃除機にとっては「越えられない壁」になります。
「高いお金を出して買ったのに、段差で動けなくなってただの置物になったらどうしよう」
その不安、痛いほど分かります。私も築20年の賃貸マンションに住んでおり、至る所に「魔の段差」があったからです。しかし、私は諦めきれずに導入し、ある工夫を凝らすことで、今では家中を全自動で掃除してもらうことに成功しています。
この記事では、賃貸の段差問題を「100均グッズ」だけで解決したDIY術と、ルンバを迎えるために部屋を整えた結果、人生が変わるほどの「時短」を手に入れた体験をお話しします。
結論:高いスロープは不要。100均の「ジョイントマット」で道を作れ
ネットで「ルンバ 段差 解消」と検索すると、専用のゴム製スロープが出てきます。しかし、これが意外と高い。1つ2,000円〜3,000円もします。家中の段差に設置したら、それだけで1万円近く飛んでしまいます。
そこで私が辿り着いたのが、ダイソーやセリアで売っている「EVA樹脂のジョイントマット(パズルマット)」です。子供部屋の床によく敷いてある、あのクッション性のあるマットです。
ハサミで切って貼るだけ。制作費110円のDIY
作り方は驚くほど簡単です。
- 100均で厚さ1cm程度のジョイントマットを買ってくる。
- 段差の長さに合わせてカッターで切る。
- 断面を斜めに削ぎ落とし、簡易的なスロープ状にする(ここがポイント)。
- 剥がせる両面テープやマスキングテープで床に固定する。

これだけで、ルンバは見事に段差を乗り越えてくれます。見た目は少々武骨かもしれませんが、透明な養生テープなどで綺麗に覆ってしまえば、意外と目立ちません。「段差があるなら、坂道を作ればいい」。たった数百円で、我が家のルンバの行動範囲は廊下から寝室まで全開通しました。
これから買うなら「乗り越え性能」をスペックで確認せよ
もしあなたが、まだ機種を選んでいる段階なら、DIY以前に「段差に強いモデル」を選ぶのが賢い選択です。
一般的に、ロボット掃除機のスペック表には「乗り越え可能な段差」が記載されています。
- 安価なモデル:1.0cm〜1.5cm程度
- 高機能モデル:1.8cm〜2.0cm程度
日本の引き戸のレールや敷居は、だいたい1.5cm〜1.8cmのものが多いです。つまり、「2cmまで乗り越え可能」と明記されている機種(例えばRoborockや最近のルンバ上位機種など)を選べば、実はDIYなしでもガリガリと乗り越えてくれることが多いのです。
数千円の差で毎日止まるストレスを抱えるくらいなら、最初から足回りの強いモデルに投資することをおすすめします。
ロボット掃除機の真の価値は「床に物を置かなくなること」
段差対策をしてまでロボット掃除機を導入する意味はあるのか?と聞かれたら、私は食い気味に「YES」と答えます。
なぜなら、ロボット掃除機がもたらす最大のメリットは、「掃除をしてくれること」ではなく、「掃除ができる状態をキープする習慣がつくこと」だからです。
「ルンバ様」のために床を空ける
ロボット掃除機を動かすためには、床にあるカバン、脱ぎ散らかした服、ぐちゃぐちゃの配線をどかさなければなりません。最初は「面倒だな」と思います。
しかし、毎朝9時にタイマーをセットすると、不思議なことに人間が変わります。「9時に彼(ルンバ)が動き出すから、それまでに片付けなきゃ!」という強制力が働くのです。

結果として、我が家の床からは物が消えました。
- バッグはフックにかける
- コード類は空中に浮かせる(以前の記事で紹介しましたね)
- 服はすぐにハンガーにかける
この習慣がついたおかげで、部屋は常にモデルルームのように片付いています。ルンバが吸い取るホコリよりも、「散らかる前に片付ける」という行動変容こそが、本当の時短(Time Hack)だったのです。
まとめ:段差は工夫で越えられる。その先に自由がある
賃貸の段差ごときで、ロボット掃除機のある生活を諦めるのはもったいなさすぎます。
- 100均のジョイントマットを切って貼るだけで解決できる
- 心配なら「乗り越え高さ2cm」の機種を選ぶ
- 導入すると強制的に「床に物を置かない人」になれる
外出中に掃除が終わっている快感。帰宅した時に足裏に感じるサラサラしたフローリングの感触。そして、常に片付いた部屋で過ごす精神的な余裕。
100円のマットと少しの工作で、これら全てが手に入ります。さあ、あなたの家も「ルンバブル(ルンバが走れる状態)」にして、家事から解放されましょう。


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