「寒い……早くお風呂に入りたい」
冬の帰り道、凍えるような寒さの中で思うことはただ一つ。しかし、現実は非情です。帰宅して、冷え切った部屋で給湯器のボタンを押し、お湯が溜まるまでの15分〜20分をガタガタ震えながら待たなければなりません。
「最新のマンションなら、スマホで外からお湯張りができるのに……」
そう嘆く必要はありません。築年数の古い賃貸マンションに住む私でも、今は「駅に着いたらスマホでお湯張り」を実現できています。
それを可能にしたのが、物理ボタンを押してくれる指ロボット 「SwitchBotボット」 です。今回は、この小さなロボットを使って、アナログな給湯器をスマート家電に変身させる方法と、それによって生まれた「至福の時間」についてお話しします。
結論:SwitchBotボットの「ベストな使い道」は給湯器一択
SwitchBotボットは、照明のスイッチやコーヒーメーカーなど、あらゆるボタンを押せるガジェットですが、私が断言する最高の使い道は「お風呂の給湯ボタン」です。
なぜなら、他の家電と違って、お風呂だけは「待ち時間」が長すぎるからです。照明は帰ってから点ければいい。コーヒーは待っている間の香りも楽しめる。しかし、裸で震えながらお湯が溜まるのを待つ時間は、人生において無駄以外の何物でもありません。
この「無駄な待ち時間」を、帰宅中の「移動時間」と重ね合わせることで消滅させる。これこそが、真のタイムハックです。
工事不要。古い給湯器を「スマート化」する設置手順
「うちの給湯器は古いタイプだから無理」と諦めていませんか?実は、物理ボタンさえあれば、どんなに古いタイプでもスマート化可能です。
必要なもの:ボット本体と「ハブ」
外出先から操作するためには、以下の2つが必要です。
- SwitchBotボット(ボタンを押す指ロボット)
- SwitchBotハブミニ / ハブ2(ネットとボットを繋ぐ中継機)
ボット単体ではBluetoothの届く範囲(家の中)でしか操作できません。「ハブ」を導入することで、外からインターネット経由で自宅のボットに指令を出せるようになります。

設置のコツは「高さ調整」と「モード設定」
設置は簡単です。給湯パネルの「お湯はり」ボタンの横に、両面テープでボットを貼り付けるだけ。ただし、ボタンの高さや深さに合わせて、付属のアタッチメントで調整が必要な場合があります。
そして重要なのがアプリ側の設定です。壁のスイッチのように「オン/オフ」を切り替えるのではなく、単純に一度押すだけの動作なので、「押すモード」に設定します。「長押し時間」を1秒程度にしておくと、確実にボタンを押し込んでくれます。
実際に使ってみた。「帰宅後0秒入浴」の衝撃
設定を終え、実際に会社帰りの電車の中で試してみました。
最寄り駅に着いたら「ポチッ」
スマホを取り出し、SwitchBotアプリを開く。画面上の「お風呂」アイコンをタップする。たったこれだけです。
画面には「実行しました」の文字。その頃、数キロ離れた自宅では、無人の部屋で小さなロボットが健気にボタンを押し、「お湯貼りをします」というアナウンスが響いているはずです。

玄関を開けた瞬間の「湿気」が幸せ
自宅のドアを開けた瞬間、その変化に気づきます。いつもなら冷え切っている空気が、ほんのり暖かい。そしてお風呂場からは、すでに「お風呂が沸きました」というメロディが聞こえているのです。
コートを脱ぎ捨てて、そのまま浴室へ直行。湯船に浸かった瞬間の「ふぁ〜……」という声にならない声。冷えた体が瞬時に解凍されていく感覚。
「待ち時間ゼロ」でこの快楽が得られる。
これは一度体験すると、もう元の生活には戻れません。単なる時短ではなく、生活の質(QOL)が数段上がったことを実感しました。
導入前に知っておくべき注意点
非常に便利なシステムですが、安全のためにいくつか注意点があります。
お風呂の栓は閉めたか?
当然ですが、ロボットは「お風呂の栓」までは閉めてくれません。朝の出勤時に、浴槽を掃除して栓を閉めておく。これを毎朝のルーティンにする必要があります。
一度だけ、栓をし忘れたまま外からスイッチを入れてしまい、帰宅したらただお湯が排水溝に流れ続けていた……という絶望を味わったことがあります。これだけは本当に注意してください。
家族がいる場合の連携
一人暮らしなら問題ありませんが、家族がいる場合は「今から沸かすね」という連絡が必要です。誰かがお風呂掃除中だったら大変です。我が家では、「ボットが動いたらAlexaがアナウンスする」という設定をして、家にいる家族が驚かないようにしています。
まとめ:古い設備こそ、IoTでハックする面白さがある
「うちは古いから無理」というのは思い込みでした。SwitchBotボットという「物理的な力技」を使えば、どんな家でもスマートホーム化できます。
- SwitchBotボットでお風呂の待ち時間を消滅させる
- ハブとセットで導入し、駅に着いたら遠隔操作
- 朝、お風呂の栓を閉める習慣だけは忘れずに
数千円の投資で、毎日高級ホテルのおもてなしを受けているような気分になれます。「使い道が思いつかない」と迷っているなら、ぜひ給湯器ボタンから始めてみてください。あなたの冬の暮らしが、劇的に温かいものに変わりますよ。


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